おーい超特急、野球しようぜ!〜①守備と攻撃の解説編〜

こんにちは!鯨です。

 

出たよ…。って思いましたか?ハイ来ましたよ。2万字超えの化け物ブログでお馴染みの、私です!(ドンッ!)(誇るな)

 

いや〜ずっと書きたかったんですよ!

超特急×野球のブログ。

でもあまりに書きたいことが多すぎて(出たよ)、重い腰を上げられずにいました…

でもついに!ちゃんと書こうと思った次第であります。

 

私、イギリス在住の幼少期はクリケットガチ勢、帰国後の中高はソフトボールガチ勢、大学では野球マネガチ勢と、ベースボール型球技まみれの人生を今まで送ってきました。

野球は昔から大好きで、「夏といえば」と聞かれたら花火よりも海よりもBBQよりも「甲子園」と答えるし、毎年セパ交流戦日本シリーズを楽しみに生きています。

 

(夏の甲子園、無くなっちゃいましたね…もう夏の楽しみが8割くらい無くなったも同然です。甲子園のない夏なんて………)

 

そんな私が!!!

超特急で理想のスタメンを組もうじゃないかと。

全て私の妄想に基づいたものですので、事実は一個もありません☆

ご了承ください。

あとカイくんがこの前のインスタライブで教えてくれた、「カイくんのパワプロの中でのメンバーのポジション」も併せてちょこっと紹介できたらなと思います。

→こちら、次編で書かせていただきます!一つの記事にまとめると分量が広辞苑になってしまうので…!(私の悪い癖)

 

 

今回の記事は、各ポジションの紹介、そして打順についての説明になります。野球分からない方はこれ読んでいただけた方が次のスタメンの記事が分かりやすくなるかと思います…!

でも先に断っておきますが、この記事で超特急の話は一切出てこないので、つまらねぇなと思ったら読まなくても大丈夫です☺️(ガバガバ)

 

 

では!行きまーす!

 

 

 

 

 

 

守備位置(ポジション)について

そう、これが分からなければ何も始まらない。

 

おそらく野球にそんなに詳しくない方もいると思うので、野球のポジション(守備位置)と求められる役割について、簡単に紹介をしていきます。知ってるわ!!!って方は飛ばしてくださいね。

まず、以下がポジションの名前と位置になります。誰しも体育でソフトボールくらいはやったことあると信じているので、何となくイメージは湧くかなぁと思います!

f:id:kuji_raaaaa05:20200629231730j:image

 

ピッチャー

ピッチャーはみんな知ってるでしょ!笑

世界一雑に説明すると、球を投げる人です。(ナメとんか?)

 

ピッチャーがいなければ何も始まりません。キャッチャーからの配球の提案に、時に頷き、時に首を振りながら、キャッチャーミットにビシッと球を投げるのが仕事です。

多様な変化球とコース(外角内角、高め低め)を投げ分けることで、バッターを空振りさせたり、フライを打たせたり、ゴロを打たせたりして最終的に打者をアウトにしようとします。

 

分からない人が見たらただ球を投げてるだけの人に見えるかもしれませんが笑、球の握り方ひとつや腕の振り方ひとつ、さらに足の踏み込み方ひとつで球の軌道は全然変わってくるので、とても繊細なテクニックが要求されます。他のポジションと別メニューをこなす事が多く、ピッチングは自分との戦いなので(経験者談)、淡々と練習できるストイックな性格が向いているかと思います。

 

他にもピッチャー向きの性格はあります。

 

例えば、ある程度緊張に強く、肝が座っている/メンタルが強い人。これは現役時代の監督の言葉の受け売りなんですが、「ピッチャーはチームを負けさせることがいくらでもできる」んですよね。フォアボールを連発したり、甘い球を投げてヒットを量産させたりするのは全てピッチャーの責任です。ピッチャーの手腕にチームの勝敗がかかっていると言っても過言ではないので、その重圧でボロボロになってしまうような人はあまり向いていないかもしれません。

 

あとは、先ほどの守備位置の写真をご覧になっていただければ分かるのですが、ピッチャーってチームのど真ん中にいるんですよ。ピッチャーの精神状態/ムードは、チーム全体に波及します。これ、ガチ。仲間のエラーが続いたり、自分が上手く投げられなかったりしてすぐ不機嫌が顔に出てしまうような性格だと、チームの雰囲気はあっという間に悪くなります。これ、ガチ。ある程度受け流せることが大事。

幸い私は、身内のエラーも「オッケーオッケー!次捕れるよ!」「てか、私が三振取れば万事解決じゃん✌️😆」、自分の不調も「みんなごめんな!😂」「こっから取り返すぞ〜✊🏻🔥」って思うくらいバカで脳天気なタイプのピッチャーだったので、引退してからチームメイトに「鯨が投げてる時は程よい緊張感で、でもすごく楽しく守備できたよ!」と言ってもらえました。

ムードメーカーまではいかなくても、チームの雰囲気を悪化させない程度の明るさ、ポジティブさ、強さみたいなのは必要かなって思います。でも明るくなりすぎると緊張感なくなって雰囲気が緩むので、締める時はちゃんと締めて、でも士気を上げるべき時には率先して盛り上げていけるような人が理想ですかね。う〜ん塩梅が難しい………

 

まぁこれは完全に自論ですが!笑笑

 

↑ピッチャーの多彩な変化球シリーズです。平然とした顔でどれだけの球種を使い分けているのか、ピッチャーの凄さが分かるかと思います。

 

 

 

キャッチャー

キャッチャーもみんな知ってるでしょ!笑

世界一雑に説明すると、球を捕る人です。(二番煎じ)

 

勿論ピッチャーの投げた球を捕るのが一番の仕事なのですが…実はキャッチャーは、野球で一番頭を使うポジションです。ダントツで。

 

まず、打席に入ってきた打者の特徴を素早く観察します。打席の前のほうに立つのか、後ろの方に立つのか。打つ時の構えはどんな感じか。バットを長く持っているか、短く持っているか。これらを考慮したうえで、配球(ピッチャーに投げてもらう球種、コースを指定)をしていきます。ピッチャーに投げてもらった球に対する打者の反応を見て、また情報を更新していきます。バットを振る時の癖。内角、外角どちらが得意か。どの球種だと空振りさせられそうか。どうやってアウトを取りたいか(三振させる、ファウルボールを稼ぐ、フライを上げさせる、ゴロを打たせる、など)。

 

こうしてざっくりと打者の特徴を9人分蓄えていきます。怖すぎ。さらに、当日のピッチャーのコンディションと特徴、守備に入っているメンバーの特徴等も把握し、それらを総合的に踏まえた上で理想的な配球をしていくのです。ただ球をキャッチしてるだけじゃないんやで…

いかに理想的な形で打者をアウトにできるかっていうのは、キャッチャーの配球にかかっていると言っても過言ではありません。

キャッチャー、本当にすごい

 

そしてなんとこのキャッチャーというポジション、誰よりも頭を使うだけでなく、誰よりも広い視野を持って試合に臨みます。

バッターだけでなく、塁に出たランナーまでちゃんと見ています。すごすぎる。ランナーが何塁にいるかと、現在の試合状況を踏まえたうえで、守備に「打球を捕ったら次どこに投げてほしいか」を伝えます。特に3塁にランナーがいる場合は様々なケースが考えられるので、臨機応変な対応が求められることが多々あります。そんな時はキャッチャーがすぐに声を出して守備を誘導します。外野の守備位置の微調整も、キャッチャーがやります。盗塁を刺すのも、キャッチャーがやります。ピッチャーへの声かけ・メンタルケアも、キャッチャーがやります。チームの士気の維持も、主にキャッチャーがやります。

 

 

いや、キャッチャーの役割、多すぎやろ。

 

 

そうなんですよ。キャッチャー、1人で10人分くらいの仕事をこなしています。いつか過労死するんちゃうか?って本気で思います。

 

そしてピッチャーよりもキャッチャーの方が、明るさが求められます☀️キャッチャーの声はチーム全員に届きます。雰囲気が悪くなりかけたら直ちに軌道修正して、良い雰囲気と高い士気を維持させなければいけません。キャッチャーが大人しくて暗くて静かな野球チームなんて見たことありません。大きな背中と広い心、立派な笑顔でチームを導くのが理想のキャッチャーですかね…。(標語?)

 

キャッチャーは、果たすべき役割と求められるものが本当に多いので、とにかく視野が広くて(野球に関して)賢くて、性格も良くて…みたいな人じゃないとできない気がします。

 

何回でも言うけど、キャッチャーって、本当にすごいんだよ。

 

ちなみに私、自分がピッチャーだったっていうのもあるけど、キャッチャーが本当に好きです。一番好きなポジションは断トツでキャッチャーです。だってカッコいいんだもん!

毎年甲子園で各校のキャッチャーにメロメロになるのが夏の風物詩です。世界一要らん情報、失礼。

 

↑キャッチャーの好プレー集です。ピッチャーからのえげつないワンバウンドを身体で止める様子、持ち前の強肩でランナーをビシバシ刺していく様子をご覧ください。

 

 

ファースト

ファーストの主な仕事は、守備からの送球を捕ることです。打者は打ったあと一塁に向かって走るので、打者が一塁を踏む前にファーストが守備からの送球をキャッチして、打者をアウトにします。

 

想像すれば分かるかと思うのですが、ベースを片足で踏んだまま、なるべく身体を伸ばしてベースから遠いところで捕った方が、早く捕れますよね?一瞬をかけた戦いなので、コンマ1秒の差でも打者がセーフになってしまうことがあります。

また、守備からの送球が高めに逸れた場合、ファーストが捕れなかったら打者がセーフになるだけでなく、二塁まで走られてしまう可能性があります。なので、できるだけ広い範囲の球を捕れる人でなければなりません。

 

そう。ファーストは、高身長で、かつ身体が柔軟であることが望ましいのです。

 

背があまりに小さい人は、正直お話になりません。いくら捕球が上手くても、低身長のせいで捕れる球も捕れなくなってしまうからです。

 

ファーストが球を捕れなければ、打者はセーフになってしまいます。どこもそうなのですが、責任重大でとても大切なポジションです。守備からの荒れた送球(高い球や、ワンバウンドの球など)にも瞬時に対応してミットに収めます。その姿が本当にカッコいいんですよね…。

 

↑ファーストの神プレー集です。どんな暴投やショートバウンドにも鮮やかに対応するファーストをご覧ください。

 

送球だけでなく、自分のところに飛んできた打球ももちろん処理します。ファーストにはラインすれすれのゴロとファウルフライがよく飛びます。時には強襲と呼ばれるとても強いゴロが飛ぶこともあります。そんな時も、身体で止めて前に落として処理します。ただベースにつっ立って他の人からの送球を待っているわけではないんです。

 

あと、これは知らない方がいるかもしれませんが、ファーストはピッチャーとの阿吽の呼吸も大切です。一塁走者がいる場合に、ピッチャーが牽制で急に球を投げてくる時があるので、その時も上手く対応し、冷静に捕球し、素早くランナーにタッチしてアウトにしようと試みます。

牽制球も、ファーストが捕れなくて後ろに逸らしてしまうと走者が進んで大変なことになるので、きちんとキャッチしなければなりません。

 

また、実はファーストって意外とピッチャーの近くにいるので、よくピッチャーに声をかけてくれます。野球だとあまり見られないかもしれないですが、ソフトやってた時はキャッチャーよりもファーストの方が頻繁に声をかけにきてくれました。「少し崩れそうだな」という雰囲気を敏感に感じ取って、ピッチャーに駆け寄って「次(ストライク)入るよ」とか「ラクに投げな」とか言ってくれたりします。送球をキャッチした後、ピッチャーに返す時にアイコンタクトや声で「ナイスピッチ」とか伝えてくれたりもします。

 

実は結構ピッチャーとの関わりが深いポジションでもあるので、背が高くて捕球が上手い、かつピッチャーとのコミュニケーションも上手く取れる人が理想だと思います。

 

 

 

セカンド

セカンドはショートと並んで、「最も動きが多い」ポジションだと思います。ショートとセカンドはおそらくキャッチャーの次にやることが多く、早い頭の回転が要求されます。

 

まず、打球の処理。内野の守備の要となるのがショートとセカンドですが、本当によく球が飛びます。

セカンドには多種多様な球が飛びます。ボテボテの前のゴロや早いゴロ、一塁/二塁寄りの左右のゴロ、ピッチャー後方/ライト前方に飛んだ内野フライ、直線的なライナーなど………挙げたらキリがありませんが、それらに素早く対応し処理しなければなりません。

 

他に、ベースカバー。時にセカンド、時にショートが空いた二塁に入ります。野球において「ベースが空く」ことは場合によっては致命的となるので、走者がいる時は基本的に誰かがベースカバーに入らなければなりません。

 

次に、外野からの中継。外野に打球が飛んで内野に返す際に外野の肩の強さだけでは厳しい、また距離が遠い時など、「間に1人入った方が早く返球できる」場合にはセカンドが入ります。主にライト、場合によってはセンターからの返球の中継に入ります。

 

セカンド(とショート)も、試合状況やアウトカウント、ランナーのケースなど全てを幅広く把握した上で判断し、さらに時にはキャッチャーの指示に従って、柔軟に対応しなければなりません。とても偉大なポジションです…。

 

そしてセカンドにおいてもう一つ重要なのが、ショートとの連携プレーです。セカンドとショートは、いわば「シンメ」です。両者とも同じような動きをし、ショートがいない時はセカンドが、セカンドがいない時はショートが、それぞれ二塁のベースカバーを行います。

最も二遊間(セカンド、ショート間)のチームワークが発揮されるのがランナー一塁のケースです。ランナー一塁の時、ショートにゴロが飛べばセカンドが二塁に入り、ショートからの送球を受けて二塁を踏んだのち、さらに素早く一塁に送りダブルプレー(一つのプレーで2人アウトにすること)を狙います。セカンドにゴロが飛んだ時は、逆にショートが二塁に入ったのち一塁に送球します。

 

その時の二遊間の連携プレー、最高なんですよね………。

どんな感じかイメージが分からない方は、以下の動画を見てみてください。

 

↑こちらは、6-4-3。つまり、ショートにゴロが飛んだのちにセカンドが捕球・送球するパターンです。

 

↑こちらは、4-6-3。セカンドにゴロが飛んだのち、ショートが捕球・送球するパターンです。

 

さらに二塁にランナーがいる時は、ショートかセカンドのどちらかがサインを出して、牽制の有無、そして二塁にどちらがカバーで入るかをピッチャーとお互いに伝えます。

 

息が合ってないとこんな素晴らしいプレーは生まれません。まさに阿吽の呼吸…ショーセカンドの連携は、神なんよ……………。

 

 

 

サード

おそらくサードにおいて最も大切なのは、肩の強さ、俊敏性、そして打球を恐れない強い心です。

 

まず肩の強さに関して。一番最初に載せた画像を見て分かるように、サードは内野手の中で最も一塁から遠い位置にいます。つまり、ゴロを捕った後にダイヤモンドの対角線上にいるファーストに素早く思いっきり投げなければ、打者をアウトにできません。鋭い送球で確実にアウトにしなければならないので、サードには肩の強さが必要です。

 

そして、俊敏性。サードには頻繁に、当たり損ねて前方に転がるボテボテのゴロがいきます。そのような場合は素早く前にダッシュして、ボールを確実に捕り、そしてまた素早く投げないと間に合いません。なので、ちゃんと前方にスタートダッシュを切れる俊敏性が必要です。

 

最後に、打球を恐れない強い心。これはまぁどこのポジションにおいてもそうなのですが、特にサードで必要となってくるのにはちゃんと理由があります。それは、「強襲が多いから」です。サードは、圧倒的に強襲(めちゃくちゃ強いゴロ)が飛ぶ頻度が高いです。ライン際すれすれの直線的で早く強いゴロがいきやすいので、正確な捕球力に加え、そんな球をも恐れない強い心が大切なんですね………。

 

 

↑サードの好プレー集です。多彩な打球に反応し正確な捕球力で捕ったのち、強肩できちんとアウトをとります。ちなみに、これはもう神の域です。

 

 

特に、三遊間(サードとショートの間)に飛ぶ強い打球をダイビングキャッチで処理できるサードは本当に本当に強いです。なぜなら、それを捕れないとほぼほぼレフト前ヒットになってしまうからです…。「ヨッシャ!レフト前ヒット!」と誰もが思うような打球をサードに捕られてアウトにされた時のショックは計り知れないので笑、持ち前の俊敏性を、前方だけでなく左右にも発揮できるのが望ましいですね。

 

一見すると野球の中では地味であまり役割の知られていないポジションかもしれませんが、強襲やボテゴロが飛んだ時の守備の鮮やかさにおいては他の誰にも負けません。サードは、ここぞという時に華のあるプレーで試合を盛り上げる、縁の下の力持ち的な存在なのです。カッケェ!!!!!!!

 

 

 

ショート

基本的に、やることはセカンドとほぼ同じです。ゴロ処理、ベースカバー、外野からの中継、そしてセカンドとの連携等々、かなり動きが複雑でややこしいポジションですね。

 

 

しかし!!!!!

 

 

実はショートは、「野球で最も打球が飛ぶポジション」と言われています。それくらい、本当にしょっちゅうショートに球が飛びます。ショートに球が全く飛ばない試合なんて私の記憶の限りでは殆ど見たことがありません。

 

さらに、ファーストまでの距離が、サードに続いて遠いです。つまり、ショートもある程度肩が強くなければなりません

 

セカンドよりもさらに打球が多く飛び、さらに肩の強さが要求されるので、「ショートに守備の一番上手い人を置く」のが野球の鉄則になっています。これはガチ。

大抵、チームで一番守備の上手い人はショートにいるので、裏を返せば「ショートを見ればそのチームの守備力が大体分かる」ということです。怖いですね。

 

サードは主に前方へのスタートダッシュが重要ですが、ショートは前後左右、縦横無尽に走りまくります。なので、セカンドベースの後ろに飛んだフライもショートが捕ることがあるし、ピッチャー後方に飛んだショーバンもショートが処理するし、ダイビングキャッチでサード寄りのゴロを処理することもあります。本当にすごい。守備範囲の広さもショートの魅力なんですよね。

 

↑ショートの神プレー集です。その凄さは一目瞭然ですね…。私も現役時代はショートに本当に沢山お世話になりました。大感謝。

 

バッテリー以外の守備で一番目立つのは、間違いなくショートです。ちょこまか動いてテキパキ打球を処理する必殺仕事人です。

守備の要。最高にカッコいい!!!!!

 

 

 

外野(レフト、センター、ライト)

大方役割が同じなので、外野はまとめさせていただきました。外野マニアの方がいらっしゃいましたら、すみません…

 

ライト・レフト、そしてセンターでは若干役割が異なります。

 

ライトとレフトはファウルゾーンが隣にあるので、ファウルフライにも対応しなければなりません。細かいルールになりますがファウルフライ(線の外側に飛んだフライ)でもノーバウンドで捕球したらアウトになるので、飛んできたフライが線の外側であろうと、猛ダッシュして捕球に努めます。

 

一方で、センターはファウルゾーンに面していないので守備範囲がとても広くなります。外野の中でも特に足が早く、守備範囲が広く、肩の強い選手をセンターに置く傾向があると思います。センターのポジションに守備の上手い選手を配置すればレフト・ライトをカバーすることができるので、センターの守備の上手さはチームの守備の強さにつながります。

 

また、センターの役割として他にも重要なのがライトとレフトへの守備位置の指示です。センターは守備位置上、フィールド全体を見渡すことができるのが強みです。バッターの特徴もよく見ることができます。この守備位置だからこそ得られる情報を元に、センターはライトやレフトへ率先して指示を出します。

それ以外にも、ショートやセカンドの打球処理が失敗した場合のカバーや、ライトやレフトへの打球のカバーリングなど、センターの役割は多様です。

 

 

しかし、外野手全員に共通して言えるのは、「確実に捕球する力」と「飛球に対しての感覚」が必須であるということです。

基本的な仕事は守備範囲に対する捕球なので、捕球能力が特に重要です。内野の間を抜けてくる強いゴロやライナー、レフト・ライトであればファウルフライ、高いフライなどの打球をミスなく捕球しなければいけません。


外野の後ろには誰もいないので、捕球に失敗して後ろを抜かれてしまうと大量得点を許す展開(恐怖)になってしまいます。なので、打球に対しての落下地点の予測や、バッターに応じた適切な位置取りがとても重要になるんです。

 

基本的には、バッターの特徴とキャッチャーの配球を把握した上で外野が自ら守備位置を左右前後に調整します。必要であれば、それをさらにキャッチャーが微調整するという感じ。

 

また、外野はとにかく肩が強ければ強いほどいいです。見れば分かると思うんですが、外野から内野までの距離ってかなり遠いんですよ。もちろんショートやセカンドに間に入ってもらうことも出来ますが、一人で早く鋭い送球をできるのに越したことはありません。

 

フライを捕るだけなら一見簡単そうに見えますが、その裏には適切な守備位置の調整、打球の落下地点の予測、そこに向かって素早く走り、確実に球を捕る、という一連の動作が伴ってくるので、決して簡単なポジションではありません

 

↑外野の神プレー集です。圧倒的な守備範囲の広さ、高い捕球能力、そして強すぎる肩をとくとご覧あれ。

 

これはプレーとは関係ないのですが、外野に盛り上げ隊長みたいな人が1人でもいるととても良いです。プロ野球の域に入ると殆ど見られませんが、高校野球とかだと結構外野からもめちゃくちゃ声出してます。)

外野が静かだと、物理的な距離も相まって内野と外野の間に壁というか、空間ができてしまいます。誰か一人でもいい(センターだと尚好ましい)から、外野からでも大きな声で積極的にチームの士気を上げていけるのが理想です。声で内外野を繋ぐというか…後方からの発声は、チーム全員に届くので。内野と外野は乖離してはいけません。

 

ピッチャー目線にはなるのですが、私にとっては遠い後方(つまり外野)からの声は安心材料になりました。背中に声を受けると自然とシャキッとするんですよね。そしてはるか後ろにも、確実に打球を処理してくれるであろうとても頼もしい仲間たちがいるんだということを実感できたので、「最悪、外野に大きなフライ打たれても大丈夫!みんなが捕ってくれる」と思うことができて楽になりました。まぁ、大きすぎたらホームランになってしまうのでそれはダメなんですけど笑

沢山声出してくれる外野手がいたら頼もしいなぁ!という気持ちです✌️

 

 

 

打順について

打順に関しては、本当〜〜〜〜〜に、チームによって組み方が違うんですよ。なので、セオリーはある程度あっても、正解はありません。

なので今回は、私が中高6年間お世話になった部活での方針と、ネットで調べて出てきたものを組み合わせて、各打順の役割をざっくり説明していきたいと思います。

 

1番

1番バッターに求められるのは、「出塁力」「ホームに生還する走力」に尽きます。なんといってもチームの特攻隊長ですから。

安打で出塁できるのに越したことはないので、ある程度打率があるのが理想的ではあります。

 

しかし!!!

 

打ち気なだけではいけません。

もう一つ大切な役割があります。それは、「ピッチャーになるべく多くの球を投げさせる」ことです。とにかく1番バッターには、「どんな形でもいいから出塁してほしい」んですよ。なので、ストライクとボールを見極める選球眼も必須。ストライクが来たら即行で打つのではなく、なるべく球を投げさせ、ピッチャーの癖や球種を炙り出していきます。選球で虎視眈々と機を待ち、打ちやすそうな球が来たら思いっきり振ればいい。イマイチな球だったらさらに選球とカットで粘り、最終的にはフォアボールを選んでもいいんです。口が酸っぱくなるほど言いますが、とにかく、塁に出てほしい。

 

また塁に出た後も、盗塁やエンドランで着実に駒を進め、ホームに生還できるだけの走力も欲しいところです。1番バッターに足が遅い人を持ってくるチームはそうそう無いと思います。

 

何より最初の打者なので、1番バッターが塁に出るとチームの士気が上がります。まさに特攻隊長。クゥ〜〜〜!カッコいい!!!!

 

 

 

2番

2番バッターは、出塁率の高い1番打者と、打力の高いクリーンナップ(3、4番)の間でつなぎ役を求められます。


1番バッターが出塁すれば、送りバントやエンドラン、進塁打などの小技を使って、クリーンナップの前に得点のチャンスを作ったり拡大したりするのが役割です。

 

小技だけでなく1番バッターが凡退した時に自分も塁に出られるだけの打力がある方が良いし、下位打線や1番が作ったチャンスでダブルプレーを取られないだけの走力があると尚好ましいです。

 

打力、走力、テクニック(バンドや進塁打、エンドラン等)を適度に兼ね備えた器用な人が2番になる印象ですね。

 

しかし、私の部活では違いました。笑

近年、2番バッターに打率の高いオフェンス系の人材を配置する流れもあり、私の部活はそちらを採択していました。1番出塁後、2番もそれに続いて安打を打てばランナー一、二塁になります。そこで3番(小技、器用担当)が送りバントやエンドラン等でランナーを進め、4番が回ってくる時点で二、三塁のケースを作るのを目的としていました。一般的に、ランナー満塁よりも二、三塁の方が点を獲得しやすいケースだからです。

 

「2番に器用な人、3番に打力のある人」

を置くのがメジャーですが、

「2番に打力のある人、3番に器用な人」

を置くパターンもあるということですね。

打順の奥深さ、ハンパない………✌️

 

 

 

3番

3番バッターからクリーンナップ(チームで一番打力の高い人を配置する)です。

 

出塁した1、2番を返す役割があるだけでなく、長打力のある後ろの4、5番にチャンスで回せるだけの出塁率があると完璧です!
4、5番ほどでは無くとも、長打力があると更に理想的です。

同じく打力の高い4、5番とは違って、「自分の前の1、2番と後ろの4、5番をつなぐ」役割が強いです。

 

初回だと1〜3番までの打順は確実に回ってくるので、敢えて4番ではなく3番に一番信頼のおける選手を配置する監督もいるそうです。

 

これが一般的。

 

先ほど述べたように2番に「オフェンス強め」の人を配置していた我が部では、3番に小技が使える器用な人を持ってきていました。理由は2番打者のところで述べた通りです。小技でランナーを進め、1、2番の作った得点チャンスを拡大するのが主な役割でした。

 

 

 

4番

4番バッター」って、野球に詳しくない人でも誰しも聞いたことがあると思います。それくらい目立つ、野球の花形ですよね。

 

4番バッターにはとにかく、「勝負強さ」「長打力」が求められます。1〜3番が作ったチャンスを得点に繋げられるだけの打力が欲しい。攻撃の要、そして得点の源であるのが理想的です。

 

4番バッターが一発ぶちかましてくれると盛り上がりは最高潮に達します。ですが、周りからの期待が大きいので、その分重圧とプレッシャーに悩まされる打順でもあります。4番を任された途端いきなり打てなくなるバッターもいるくらい、とにかく責任重大なんです。

 

だから、肝が座っていて勝負強さがあり、その上で長打力のある人を配置するのが最善です。

速いのに越したことはないですが、ぶっちゃけ足の速さはそんなに求められません。笑

 

とにかく「打って還す」。カッケェ〜!!!!!

 

 

 

5番

5番の役割も、概ね4番と同じです。高い打力と勝負強さが求められます。

 

しかし、4番と少し違うのは長打力よりも、ランナーを還す確実性の方が重要になってくる点です。

なぜかというと、4番打者は相手チームに必ず警戒されるので、敬遠や四球で勝負させてもらえないことが多々あるからです。こうなった場合、4番が打たせてもらえずに塁に出ても、5番の打力が低ければせっかくのランナーが残塁に終わることもあります。
 
4番が凡退した時、また、4番が敬遠や四球で塁に出た時に確実にランナーを還して得点をもぎ取ってほしいんです。なので、ランナーを還す確実性や勝負強さが求められるという訳なんですね。もちろん長打力があるのに越したことはありませんよ✌️

 

 

 

6番

ここから下位打線です。一般的に打力は上位打線よりも劣りますが、1〜5番が溜めたランナーを還す役割、そして自らチャンスを作って再び上位に回す役割があるので、決して侮ってはいけません。

監督の采配と6番以降の能力次第では、下位打線の活躍により華麗に鮮やかに得点することができます。

 

先ほど述べたように4、5番は打力が高いので、理想的な攻撃が出来ていれば、6番バッターが回ってきた時点で塁に4、5番が残っていることが多いです。また、4、5番が凡退してしまったら1〜3番のランナーが残っているかもしれません。

なので、6番バッターにはこれをホームに還せるだけの打力があると好ましいですね。

 

さらに、新たな回の初め、または5番がホームランで走者一掃した後は勿論ランナーがいません。そのような場合にも、自ら出塁してチャンスメイクが出来る人が理想的です。裏1番バッターのような役割もあります。

 

なので打力・走力・出塁力において、どれかが特別秀でてる訳ではないけど、全て満遍なくこなすことができるような選手が6番にいるイメージです。

 

 

 

7番

6番バッターと同様、残っているランナーを進めたり還したり出来る人が望ましいです。

 

先ほど6番バッターは「裏1番」と言いましたが、7番バッターは「裏2番」のイメージです。

7番打者においては、長打力も勿論あった方がいいのですが、ミート力(ボールを確実にバットに当てる能力)の方が大事です。バントやエンドラン等の小技を駆使しながら、6番の作ったチャンスを広げていきます。

 

比較的プレッシャーの少ない打順なので、期待の若手などの選手を7番に配置することも多いそうです。へぇ………(初めて知った)

 

ちなみに私は現役時代、7番が多かったですね。(そうかい)

 

 

 

8番

野球においては、打力の高くない選手を8番に持ってくるのがセオリーです。

 

一発ガツンと!!!というよりも、

ランナーがいる場合は上位打線に繋ぐための進塁打、ランナーがいなければ塁に出てチャンスメイクするコツコツした役割が期待されます。
 
8番バッターは打撃よりも守備力を考慮した選手が起用される傾向があるので、守備負担の大きいバッテリーやショート等がなることが多いようです。

 

ちなみに私の部活では真逆でした。笑

裏4番の役割で、打力・打率は上位打線ほど高くないけど、一発当たった時の破壊力がある選手が主に起用されていました。6〜7番が作ったチャンスを得点に繋げるためですね。

 

 

 

9番

最後に9番バッターです。打席が回ってくる回数も一番少ないし打順の最後なので、過小評価されがちですが…実はめちゃくちゃ大切なんですよ。

 

打力の低い人が配置されがちです。しかし、ある程度の出塁力と走力のある選手が選ばれます。それはなぜかというと、「上位打線に繋ぐチャンスメイクをする」ためです。おそらく下位打線の中でも一番出塁の役割が大きいのが9番ですね。

 

四球でも安打でもいいから、9番が出塁した状態で1番に回せたら最高です。1番も先ほど述べたように、高い出塁率と走力を誇る選手です。ランナー一、二塁で1番、9番が残った状態で2番に回せる可能性もあります。1、9番ともに走力があるのでダブルスチール(2人で一斉に盗塁)して二、三塁にすることも可能です。

 

そこから強打者の2、3、4番に回すことで、ビッグイニングとなる可能性もあります。地味に見えるかもしれませんが、9番の果たすチャンスメイクの役割はとても重要なんですよ!

 

 

 

 

 

……………ふぅ。

ざっとこんな感じです。

本当に長ったらしく野球を語ってしまいましたね。

 

 

この記事、何も面白くねぇな。

 

 

でも、各ポジションと打順の役割を少しでも理解していただけましたか…?

 

本当になんとな〜〜〜〜く、漠然とでも全然いいので、これを頭に入れておいてもらった方が次の「超特急でスタメン組もうぜ編」をより一層理解できると思います。

 

 

また、これを踏まえた上で、誰をどこにしようかな〜って自分で考えてみるのもまた一興ですよ!超特急じゃなくても、他のEBiDANだったり、他界隈の推しだったりで考えるのも楽しいと思います。(あれ?私だけ?)

 

 

野球に一切興味がない方も、これを機に少しでも興味を持ってもらえたら最高に嬉しいです。

 

近いうちに超特急編を執筆したいと思っているので、暫しお待ち下さい!✍️

 

 

 

今回も長くなってしまってすみませんでした(土下座)

また次回のブログでお会いしましょう!

ここまで読んでいただいて本当にありがとうございました〜!!!